この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
果てのない海に呑まれて
第9章 理解し得ぬ想い



机の上に積まれた書物を見上げリリアはずっと困った顔をしていた



「あの人はなんで私にこんなことさせるの? 自分の目的の為に必要とか?」

「いや、あいつはそんなまどろっこしい真似はしない。ただ純粋に、新しいことを学ぶのが好きなんだ。だからそれを求めて航海するんだろう。

しかもその喜びを他人にも教えようとする。妹のフローラ様にも常に学ぶよう言っていたし、果ては使用人にまで学問をさせようとした」

「……」



随分と有り難迷惑な話だ



「別に他にやることもないから良いけど……」

「お前、テナイ語は読めるのか?」

「一通りの文法と簡単な単語くらいなら……」

「ここにある書物はだいたいがテナイ語で書かれている。まずはそれを完璧に習得するところからだな」



ミゲルはそう言って紙に何かを書き始めた



「まずはこの一文の書き取り百回からだ」







ミゲルはスパルタだった

だがレオンの言うとおり教え方は上手い

わずか三日でリリアに古語を叩きこんでしまった



/810ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ