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表裏
第4章 莉那
高校に上がる頃には声をかけてくる男が増えた。

ホテルに行こうと誘われると付いていった。

しかし誰に抱かれても満足が出来ない。

父親に抱かれている時のような心からの快感にはほど遠いからだ。

父親に開発された身体の疼きは高まる一方。

少しでも疼きを解消しようと次の男を漁る。

まさに悪循環だった。

クラスの男子に手をつけ始め、3人目でみんなに噂され出した。

校内で10人を越えた辺りで声をかけてくる女子は一人もいなくなった。

このことが問題化して教師に呼び出され母と一緒に注意をされる。

母とはこの日から会話をすることが無くなった。


大学は両親に相談もないまま高校時代を知る人もいない地方大学にした。

一人暮らしになり自由にはなったが、今までの経験を踏まえて知り合いに手をつけることは止めた。

また母親の冷たい目を見ることになる。

父親を悲しませるわけにもいかなかった。


合コンで知り合った一人の男と形式的に付き合うことにした。

セックスは下手な方だったが、性欲が強く何回でも出来る。

そして何より男の肉棒は父親のと形が似ていた。

目を閉じると父親に抱かれている気さえする。

毎日のように抱かれ膣内が男のモノに馴染んでいくのを感じ、嬉しくもあり寂しくもあった。
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