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自殺願望~ねこと私~
第1章 拾い癖
「げっ…またやっちゃった」

二日酔いの気だるい意識がだんだん目覚めてくるとやらかしたことに気がつく。


三つ子の魂百まで…とかいうけど子供の頃の悪癖が未だに治っていないのだ。


『拾い癖』


捨て犬とか捨て猫とか拾ってきてしまう。

というか、家までついてこられてしまう。


子供の頃は団地に住んでいて、ペット禁止だったから拾ってくる度に怒られて、母が遠くへ捨てに行った。


でも、本当は捨てに行ったんじゃなくて連れていってたのは保健所だ。

殺処分…

私が拾ったせいで、たくさん殺された。


顔に黒ブチのある子猫を拾ったことがあった。

見つからないように餌をやり宝物みたいに育てたが

1ヶ月たたないうちに見つかって『遠くに捨てられた』



当時はなんの疑いもなく何処かで幸せに暮していればいいと願っていた。

あの黒ブチのことも、忘れそうになると夢に出てくる。
2年か3年に一度くらい…


犬や猫は拾わない。

団地じゃないにしろ、賃貸マンションじゃペットは無理だし、殺処分という嫌な役回りを引き受けてくれる母も今は一緒には住んでいない。

ハタチを超えた私が拾ってきてしまったのは…


___男だ。


殆どない記憶をたどると微かに思い出すが二日酔いのせいで頭が痛むので考えるのをやめた。

服は着ていないし、たぶんしたんだろう。

スースーと寝息を背中に感じ、『どうかまともな男でありますように』と寝返りをうった。






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