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わたしの夢十夜
第1章 わたしの夢十夜:1
 こんな夢を見た。
 女が僕を襲ってきた。真っ暗な部屋の中で。僕を押し倒して、馬乗りになって僕を犯し始めた。知らない女だが、どこかで見たことがある。
 女は僕を犯しながらひどく叫ぶ。それは快楽や、痛みだけによるものではない。喘ぎ声の中に、時折「ごめんなさい」「ごめんなさい」と叫ぶ声が聞こえる。でも僕はなんとなく許してあげない。そうすると僕をもっと強く犯し始める。でも僕は許してあげない。そうするとさらに僕をもっと強く犯し始める。それを何度も繰り返しているうちに、だんだん許してあげたくなって、最後にすっかり彼女を受け入れると、僕は彼女の中に射精する。彼女の中に僕の白い魂が抜け出したみたいに、大量に。
 しばらくの間、意識がぼんやりしているけれど、3分もすれば目が覚める。すると、女が微笑んで僕に囁きかけた。
「もう一回して」
でもその女はさっきの女とは違う女だった。僕は彼女の中に入ったままだったのに。顔つきも声も体型も、なにもかも違った。けれど僕はまた考える隙もなく彼女に犯された。彼女は何度も喘ぎながら、さっきみたいに「ごめんなさい」「ごめんなさい」と僕に謝った。僕はやはり許さない。けれど最後にはやはり許しきってしまう。
このようなことが合わせて9回続いた。その度ごとに女は入れ替わり、そしてどの女も、綺麗で、どこかで見たことがある気がした。僕はすべての女の中で潤沢にあふれでる精液を放出した。
 そして10回目の女になった。その女は、僕がまさに知っている、あの人だった。僕は何度だって「ごめんなさい」と叫ぶ彼女を犯されながら殴り続けた。何度も何度も。気が済むまで。その度に彼女は恍惚とした表情を浮かべるのだった。そして僕はとうとう力尽きて、彼女を強く強く抱き締め、彼女の中に10人の中でもっとも潤沢な射精をした。彼女も僕を強く抱き締めた。僕たちはそのまま、繋がったまま、ずっと抱き締めて離れることができなくなった。
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