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まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第28章 切ない光のエトセトラ~cf.3~
20時半を回った頃…玄関口が騒がしくなってきた。

「そうだけど!…は?…うん……うん、解ったって。俺もう家着いたから切るぞ?!」

そう話しながら入ってくる。

「ただいま!」
「クスクス…お帰り」
「何笑ってんの?」
「だって…メンバーの誰かでしょ?電話…」
「クス…よく解ったな」
「解るよ…結翔楽しそうだったから。」

そういいながらキッチンに向かおうと背中を向けた雅にそっと後ろから結翔は抱きしめた。

「結翔?」
「…ごめん…知らなくて…」
「…何を?」
「誕生日…昨日って」
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