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まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第28章 切ない光のエトセトラ~cf.3~
「…江本君が話したんだぁ…言わないでって言ったのに」
「何でだよ…ッ」
「…」

黙って結翔の腕を緩めるとそっと向きを変えて腕に触れるとコツンと胸に額を当て凭れると話し始めた。

「負担になりたくなかったの」
「は?」
「仕事だって解ってて今日私誕生日なのよって…催促みたいな事言えないでしょ。」
「…ばぁか」

そっと頬から首筋に手を滑らせると体を離して顔を持ち上げ目線を合わせた。

「ふざけんなよ…俺新君から聞いたときすげぇ…何か…」
「結…翔?」
「何で雅の事…他のメンバーから聞かなきゃなんねぇんだよ…」
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