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第30章 ギフト

それからいろいろと見て回り、店舗に入ったり、昼食を摂ったり。

そんな時だった。

「あのぅ…」
「はい？」
「もしかして…wing'sの佐倉君ですか？」
「違いますけど…」
「でも…ねぇ！」
「ん！激似だし…」
「うるせぇなぁ…」

そう言いながらふぃっと背中を向けた結翔。
この事には慣れていない雅は戸惑っていた。

ため息を吐いて駐車場に向かった２人。

「ごめんな？」
「え？何が？」
「こんなつもりじゃなかったんだけど…」
「仕方ないよ。解ってたことだもん…」

そう言いながらすっと後部座席に乗り込んだ雅。