パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第9章 静寂の海

私は大学を卒業し、東京の税理士事務所に就職した。

在学中に必死に勉強して、私は税理士試験に合格している。

「さすが倫子はすごいなぁ～、あたしなんて大した事ないよぅ～」

そういつも通りの緩い感じの口調でそう言った美香は、私よりすごい大手の商社に就職が決まっていた。

合コンで会ったギャルの三崎百合さんとも連絡は取り合っており、彼女はアパレル会社に就職したらしい。

アパレル会社の広報らしく、卒業する頃にはギャルは捨て某OL雑誌に出てきそうな、綺麗系お姉さんになっていた。

私たち三人はタイプはバラバラなのに、何故か一緒に集まる事が多い。

しばらく一ヶ月ほど、お互い新卒の研修で忙しくしていたけれど、初任給が出た日に三人で新橋の居酒屋に集合していた。

「社会人おめでとぉ～！かんぱぁい！」

美香がかけ声をかけ、乾杯する。

この一ヶ月気持ちを張りつめていたので、心許せる仲間と飲めるのは正直嬉しかった。

「そういえば、倫子は藤原さんと最近どぅなの～？
付き合ってからもう5年たってるでしょー？
さすがに長く付き合ってると、結婚とか考えるでしょぉ～？」

美香に痛いところを突かれる。