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茜色の空に
第12章 想い出の跡地
「やぁっ……あっ……海渡……もうっ……」

倫子が喘ぎながら限界を訴えた。

俺ももう限界を感じて、倫子を責める動きが激しくなる。

「イけよ……俺ももう……限界っ……」

そう言って俺は倫子のナカの奥深くに、自分自身を突き立てる。

倫子が一番大きい声をあげて俺自身をしめつけたとき、俺も倫子のナカに欲望を放った。

力が抜け俺に覆い被さってきた倫子を、俺は繋がったまま優しく抱き締めた。

「わりぃ……ちょっといじめすぎた……ごめんな……」

荒い息を整えてる彼女の髪を、優しく撫でながら言う。

倫子は小さく首を振り、俺から身体を離す。

正直このまま抜かずにまた犯そうとも思ったけど、彼女に無理をさせたくないので踏みとどまった。

裸の倫子を抱き寄せて、自分の中の腕のなかに閉じ込めた時に、倫子だけは失いたくない…そう強く思った。

「なぁ、倫子……」

俺がそう話しかけると、倫子が静かに俺を見つめる。

「まだ将来のことなんて解んないけどさ。
再会して数ヵ月しかたってないけど。

お前の仕事とか俺の仕事とかの事情もあるし、どうなるかわからねぇけど、いつかおまえとこの町に帰ってきたい。

そんときは、やっぱ隣に倫子がいてほしい。

そう思うんだ。」
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