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茜色の空に
第2章 青い春
彼が少し遠い目をしてつぶやいた。

「愛されていないと思うと、辛いよな…」

そうつぶやいた彼がなぜか消えてしまいそうに思えて、思わず手を握った。

「うぉっ!いきなりなんだよ!」

彼はわたしの予想だにしない行動にうろたえている。

「あっ…いえ…なんかうまく言えないんですけど…」

私はうまく言えなくて言葉につまる。

すると、彼がわたしをそっと抱き締めてくる。

とてもその抱擁は、いつも強引な彼からは考えられないくらい優しくて。

思わず泣きそうになるのをこらえる。

「信じてもらえねぇかもだけど、俺はおまえが何よりも大切だし大切にしてぇし。うまく言えねぇけど、泣きたくなったり逃げ出したくなったら俺の事を思い出せ。」

彼が優しく私に囁く。

彼の香り、彼の温もり。

彼との想い出が私の青い春。

忘れたくても忘れられない季節。

私はまだ、この青い春から逃れられないでいた。
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