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茜色の空に
第14章 夜を越えて~side真木~
木を隠すなら森の中なんてよく言ったもんだ。

行方不明者なんて日本で星の数ほどいるんだろうけど、きっとこの町を歩いている人がまさか俺が行方不明の捜索願が出てるなんて思わないだろう。

戸籍なんて、簡単に人と擦りかえられるんだなって思った。

簡単に人間なんて、ある程度の手を使えば別人になれる。

顔を変えなくても、名前と出身地と誕生日を変更すればあっという間に別人の出来上がりだ。

俺の名前は、真木直哉。

年は22歳。

性別は男性。

職業は、とある関東甲信地方の微妙な温泉地で風俗店の店長をしている。

いろんな意味でまともな風俗店ではない。

本番行為あり(ただし法律の抜け道はつくってある)、色物わけあり揃い(キレイどころもそろえてはいる)、何より店舗はなくそこの近くの観光地の契約している旅館で接客する。

単価は安いがリピーターは多い。

そんなことをするのは、正直裏の世界の住人しかいねぇ。

俺はかれこれ6年前、とある裏社会の人間の息子をそんな恐ろしい事になるとは知らずに誘拐。

それが裏社会の人間にばれ、俺は拷問の末気がついたら根性ありそうだからという理由で裏社会に引き入れられ、戸籍は抹消されて違う人間として生きることにされた。

過去も家族も無理やり捨てさせられたわけだ。

まぁ生きてるだけで奇跡なのかもしれねぇけどな。
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