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茜色の空に
第14章 夜を越えて~side真木~
今日も、新しいキャストの面接だ。
今度はどんな色物かはたまたあたりの上物か、とりあえずどういう奴が来るかは正直わからない。
履歴書なんてない。
むしろ、そんなんあったら足がついたときに困る。
とりあえず俺は、待ち合わせ場所の田舎の喫茶店に向かう。
関東から近い温泉地で観光客もそれなりにいるが、こんな田舎のさびれた喫茶店に来るやつはたかが知れているので面接場所には最適だった。
古臭い昭和風のドアをあけ中に入ると、痩せた小さな背中の女が中にいた。
綺麗な黒髪、後姿は若そうで背筋が伸びていて、ふと懐かしいあの子を頭に思い浮かべては消えた。
女に近づくと、女がこっちを振り返る。
俺は、正直驚いた。
まだ子供だろう。
年はおそらく高く見積もっても高校生、童顔だとしてもせいぜい大学生だ。
こんな若いのにこんな底辺の仕事につこうとするなんて、こいつのヒモか何かがよっぽどのクズかはたまた家族に売られたか・・・つーかもっと稼げて汚れ仕事ないところだっていけそうなのにな。
と、一瞬で走馬灯のようにそんな考えが頭をよぎったが、とりあえずいつもどおりにため息をつき席につく。
「君が面接の子?」
俺が正面の席に座ってそういうと、彼女はその童顔を伏せて答えた。
「はい・・・仕事を紹介してほしくて・・・」
今度はどんな色物かはたまたあたりの上物か、とりあえずどういう奴が来るかは正直わからない。
履歴書なんてない。
むしろ、そんなんあったら足がついたときに困る。
とりあえず俺は、待ち合わせ場所の田舎の喫茶店に向かう。
関東から近い温泉地で観光客もそれなりにいるが、こんな田舎のさびれた喫茶店に来るやつはたかが知れているので面接場所には最適だった。
古臭い昭和風のドアをあけ中に入ると、痩せた小さな背中の女が中にいた。
綺麗な黒髪、後姿は若そうで背筋が伸びていて、ふと懐かしいあの子を頭に思い浮かべては消えた。
女に近づくと、女がこっちを振り返る。
俺は、正直驚いた。
まだ子供だろう。
年はおそらく高く見積もっても高校生、童顔だとしてもせいぜい大学生だ。
こんな若いのにこんな底辺の仕事につこうとするなんて、こいつのヒモか何かがよっぽどのクズかはたまた家族に売られたか・・・つーかもっと稼げて汚れ仕事ないところだっていけそうなのにな。
と、一瞬で走馬灯のようにそんな考えが頭をよぎったが、とりあえずいつもどおりにため息をつき席につく。
「君が面接の子?」
俺が正面の席に座ってそういうと、彼女はその童顔を伏せて答えた。
「はい・・・仕事を紹介してほしくて・・・」