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茜色の空に
第3章 桜草を君に
人生なんて、うまれついた時点で運命なんて決まっている。

俺はずっとそう思って生きてきた。

この金色の髪も青い瞳も、うまれついた貧乏くじでしかねぇ。

俺の母親は、16で俺を一人で産んだ。

未婚の母で、俺の父親欄は誰もいねぇ。

おふくろは、産まれてものごころついた頃から俺に愛情なんかもっていなかった。

興味をひきたくて思い付く限りの悪いことをしたら、死ぬほど殴られる。

しばらくして、俺は母親に愛されていないのは解った。

あいつは金と男にしか興味はない。

ならなんで俺を産んだんだ。

そして、成金の男から養育費をせしめるために弟の月光を産んだ。

子供は道具としか思っていないクズだ。

だんだんと俺は女というものに失望していった。

全ての女が、俺の母親と同じようなクズだとは思ってねぇ。

けれど、俺に近付いてくるのは珍しい金髪碧眼に食いつくか、ただやりたいだけのビッチかくらいだ。

誰も俺の内面なんてみちゃいねぇ。

一生、誰に愛されることも愛することもない人生を送ると思っていた。

高校の入学式であいつに出会うまでは。
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