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茜色の空に
第3章 桜草を君に
高校の入学式がおわって、学校の桜の花が綺麗でついそこで昼寝をしていた。
どうせあの女はこねぇし、家に帰っても暇なだけだし下手したらこの髪のせいで因縁つけられて喧嘩に巻き込まれるのはごめんだった。
しばらくうとうとしていると、誰かが近付いてくる気配がした。
風が吹いて桜の花びらが舞う。
そのなかに、黒髪をなびかせる女子がいた。
俺は思わず体を起こした。
彼女はこちらに気付き、驚いて振り返る。
細身の身体に腰まである綺麗な黒髪、細目の黒ぶち眼鏡の美人だった。
「あなたも桜をみにきたのですか?」
そういって彼女は微笑んだ。
「お、おう…」
なんか話そうとするけど、うまく言葉が出てこない。
俺が彼女を見つめていると、彼女は桜を眺めながら歩いていく。
俺が立ち上がってその背中を追うと、振り返りこういった。
「あなたとお花見できてよかったです。桜をひとりで見るのは寂しいですからね…」
寂しそうに彼女は笑った。
その姿がずっと忘れられなくて、俺は彼女を追い続けた。
恋なんて無縁だと思ってたのに、俺は一目で彼女に恋をしたんだ。
どうせあの女はこねぇし、家に帰っても暇なだけだし下手したらこの髪のせいで因縁つけられて喧嘩に巻き込まれるのはごめんだった。
しばらくうとうとしていると、誰かが近付いてくる気配がした。
風が吹いて桜の花びらが舞う。
そのなかに、黒髪をなびかせる女子がいた。
俺は思わず体を起こした。
彼女はこちらに気付き、驚いて振り返る。
細身の身体に腰まである綺麗な黒髪、細目の黒ぶち眼鏡の美人だった。
「あなたも桜をみにきたのですか?」
そういって彼女は微笑んだ。
「お、おう…」
なんか話そうとするけど、うまく言葉が出てこない。
俺が彼女を見つめていると、彼女は桜を眺めながら歩いていく。
俺が立ち上がってその背中を追うと、振り返りこういった。
「あなたとお花見できてよかったです。桜をひとりで見るのは寂しいですからね…」
寂しそうに彼女は笑った。
その姿がずっと忘れられなくて、俺は彼女を追い続けた。
恋なんて無縁だと思ってたのに、俺は一目で彼女に恋をしたんだ。