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茜色の空に
第15章 エピローグ
「なぁ、凛子。
俺、お前に出会ってやっぱ人生変わったと思うんだよな。」
出会った頃のように、あの土手を手をつないで歩きながら海渡が言う。
私が見上げると、彼は続けた。
「きっとお前と出会ってなかったら、俺はあのババア同様のクズに成り下がってたと思うんだ。
でもさ、今親になるって思ったときにどうしようもなくクズな母親だったけど・・・それでも俺らふたりをなんとか養ってくれた事には感謝してる。
お前と出会わなければ、こう思うこともなかったと思うんだよな。」
海渡の笑顔を見て私は思った。
最初は本当に周囲を傷つけかねないくらい、鋭い瞳の少年だった。
そして、その寂しそうな表情にいつのまにか私は惹かれていた。
今はとても柔らかく優しく笑う、相変わらず言葉遣いはヤンキーっぽいけど、とても私を大切にしてくれる素敵な旦那様だ。
今が幸せだから思える事。
きっと、10年離れていたからこそ今がある。
お互い違う道を歩んでいた10年間があったから、きっとこうして二人で手をつないで笑っていられるんだと思う。
「海渡、幸せですか?」
私がそう聞くと、彼は優しい笑顔で言う。
「凛子といれば、いつでも俺は幸せだぜ!」
その幸せな笑顔を見て、私も微笑んで言う。
「そうですね、私はあなたと家族になれて世界中の誰よりも幸せだと思うんです」
俺、お前に出会ってやっぱ人生変わったと思うんだよな。」
出会った頃のように、あの土手を手をつないで歩きながら海渡が言う。
私が見上げると、彼は続けた。
「きっとお前と出会ってなかったら、俺はあのババア同様のクズに成り下がってたと思うんだ。
でもさ、今親になるって思ったときにどうしようもなくクズな母親だったけど・・・それでも俺らふたりをなんとか養ってくれた事には感謝してる。
お前と出会わなければ、こう思うこともなかったと思うんだよな。」
海渡の笑顔を見て私は思った。
最初は本当に周囲を傷つけかねないくらい、鋭い瞳の少年だった。
そして、その寂しそうな表情にいつのまにか私は惹かれていた。
今はとても柔らかく優しく笑う、相変わらず言葉遣いはヤンキーっぽいけど、とても私を大切にしてくれる素敵な旦那様だ。
今が幸せだから思える事。
きっと、10年離れていたからこそ今がある。
お互い違う道を歩んでいた10年間があったから、きっとこうして二人で手をつないで笑っていられるんだと思う。
「海渡、幸せですか?」
私がそう聞くと、彼は優しい笑顔で言う。
「凛子といれば、いつでも俺は幸せだぜ!」
その幸せな笑顔を見て、私も微笑んで言う。
「そうですね、私はあなたと家族になれて世界中の誰よりも幸せだと思うんです」