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茜色の空に
第15章 エピローグ
そんな私のお腹には、新しい命が宿っている。
最初それを海渡に知らせたとき、彼は戸惑いながらも涙を流した。
ずっと彼は悩んでいた。
自分はまともな家庭に育っていないし、親に虐待されて育ってきた。
そんな自分が親になれるかどうか解らない自信もない、と。
それでも、私は海渡と家族を築きたかったので子供を望んだ。
「海渡はいいお父さんになりそうですよ。」
そう私が言うと、海渡は小さい子のように涙を流した。
まだ、お腹も目だってはないし無事に産まれてこれるかどうかは解らないけれど、彼が子供を楽しみにして育児本や子供用品をキラキラした瞳で見つめているのを見ると、やっぱり楽しみにしてくれているんだなと嬉しくなる。
「お前に似た女の子がいいな」
そう嬉しそうに笑う海渡に、多分女の子だとお父さんに似るのが通例なので、目つきの悪い背の大きいでも美人な女の子になるのが想像できて噴出してしまった。
そんな他愛のない、平和な日常を海渡と一緒にこれからも歩んでいくんだろうと思う。
たまに喧嘩もするし、すれ違いもあるけれど・・・それでも二人でこれからの長い人生を歩んでいけると思うと、離れ離れになった10年間を思えばそれだけで幸せだと思うのだ。
最初それを海渡に知らせたとき、彼は戸惑いながらも涙を流した。
ずっと彼は悩んでいた。
自分はまともな家庭に育っていないし、親に虐待されて育ってきた。
そんな自分が親になれるかどうか解らない自信もない、と。
それでも、私は海渡と家族を築きたかったので子供を望んだ。
「海渡はいいお父さんになりそうですよ。」
そう私が言うと、海渡は小さい子のように涙を流した。
まだ、お腹も目だってはないし無事に産まれてこれるかどうかは解らないけれど、彼が子供を楽しみにして育児本や子供用品をキラキラした瞳で見つめているのを見ると、やっぱり楽しみにしてくれているんだなと嬉しくなる。
「お前に似た女の子がいいな」
そう嬉しそうに笑う海渡に、多分女の子だとお父さんに似るのが通例なので、目つきの悪い背の大きいでも美人な女の子になるのが想像できて噴出してしまった。
そんな他愛のない、平和な日常を海渡と一緒にこれからも歩んでいくんだろうと思う。
たまに喧嘩もするし、すれ違いもあるけれど・・・それでも二人でこれからの長い人生を歩んでいけると思うと、離れ離れになった10年間を思えばそれだけで幸せだと思うのだ。