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茜色の空に
第3章 桜草を君に
「でも一緒に過ごすうちに解ったんです。
あなたが笑顔になると私も知らないうちに笑顔になる。
知らないうちにあなたを目で追ってしまう。
一緒にいると暖かい気持ちになる……これが好きってことなのかなと自然に思えるようになりました。
あなたがいれば、家が冷えきっていても心が死ぬことはない…そう思ったのです。」

彼女がそう言ってくれるのが、俺はとてつもなく嬉しかった。

繋いでる手を離したくなかった。

「俺はいまはまだ高校生だし無力なガキだけど、高校卒業してお互い家出られるようになったら、おまえと一緒にこの町を出て暮らしたい…
おまえを幸せにしたいから…」

俺は必死に伝えた。

高校生の分際で、こんなことを言うのは現実的ではないと解っていたのに。

倫子は微笑んで言った。

「そうなれたら、私も嬉しいです。」

この頃の俺たちには、何も怖いことはなかった。

それを感じとることもできないくらい、子供だった。

約束は果たせないまま……彼女の笑顔を俺はずっと忘れない。

俺が惚れた女は今でもおまえだけだから。

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