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茜色の空に
第6章 秋風の狂詩曲
「あっ……やっ……あっ……!!!」

目の前が真っ白になって、身体中が快感の渦に巻き込まれる感覚に、一瞬意識が遠退いた。

体の痙攣が止まらない……そして、何よりもまだ誰の侵入も許していないところが熱い。

「もう俺も限界……」

海渡が熱っぽい瞳でわたしをすがるように見つめる。

息を乱しながら私がいった。

「来て……ください……」

そう言うと、海渡が私を強く抱き締めてくれた。

そして、枕元にさっき持ってきたゴムを、海渡のその部分にそっとつける。

「力抜けよ……」

そして、ゆっくりと探るように海渡がわたしのなかへ入ってきた。

「なんかっ……苦しいです……っ」

ゆっくりと海渡がなかにはいってくると、圧迫感と痛みで思わず息が乱れる。

ひどく痛くはないけれど、やはり初めては苦しい。

「ごめん……でも、俺……倫子にわりぃけどすごい気持ちいい……」

そう言う海渡はとても艶かしい表情をしていて、おもわずドキドキしてしまう。

「少し苦しいですけど……もういっそ痛くていいんで…奥までいれてください…」

私がそう言うと、海渡がゆっくりとわたしにキスをした。

その瞬間、強烈な痛みがなかに走る。

唇を離した海渡が、耳元でささやいた。

「ごめんな…でもこんなに気持ちいいとか……理性とびそう……」
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