この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
令嬢は元暗殺者に恋をする
第11章 裏街へ
「やっぱり、あなたって軽薄だわ」

 おかげで、危ないところを助けてもらったということも、すっかり忘れているようである。

「軽薄って……あんたはハルがあそこにいるかもしれないと思って、花柳街に足を踏み入れたんだろ? そういうあいつは軽薄じゃないのかよ」

 今度はサラの方が言葉につまらせた。

 ふいっ、とシンから目をそらして頬を膨らませる。

「ハルは別よ」

「ああそうですか。とにかく、その手を離せ」

「いや」

「わがままもたいがいにしろ」

 すっと細められたシンの厳しい目に、サラは一瞬怯んだ様子をみせる。

「私だって、あなたみたいな軽々しい人と一緒にいるなんてごめんだわ。でも、ここでこの手を離してしまったら、ハルに会えなくなるもの」

「いいから離せ。でないと、さすがの俺も怒るぞ」

「怒ったって、あなたなんか怖くないわ。それに、あなたハルと違って弱そうだし」

 シンの顔からすっかり笑みが消えた。そして、突然サラの手首を強くつかみ上げる。

「痛いじゃない。離して!」

「だったら、わからせてやるよ。あいつがどういう奴かを。そのかわり、あまりの衝撃に泣き出しても、俺は知らないからな!」

「望むところよ。さあ、早く連れていってちょうだい。今すぐに!」
/835ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ