この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
令嬢は元暗殺者に恋をする
第12章 やっと再会できたのに
「ああ、止まって。そこ」
それからしばらく無言で歩き続けていた二人であったが、突如、シンは立ち止まり、一軒の古びた廃屋をあごで示した。
「たぶん、あいつはここにいる。あの診療所から戻ってきて以来、ずっとここに入り浸りだ」
サラは睨み据えるように、その古びた家の扉を見つめた。
「ここは?」
問いかけるサラに、シンは口許に意味ありげな笑いを刻むだけ。
はっと、はじかれたようにサラは辺りを見渡した。
見れば何人かの女たちが、あられもない格好で、ぼんやりと道の端に座り込んでいる。
生気の感じられない彼女たちの目は虚ろで、そのせいか、みな同じ表情に見えた。
そこへ、ひとりの男が女たちの元に近寄っていく。
しばらく品定めをするように彼女たちを見下ろしていた男は、一番端に座っていた女を選び、近くの家へ入っていってしまった。
「まさか、ここって!」
それからしばらく無言で歩き続けていた二人であったが、突如、シンは立ち止まり、一軒の古びた廃屋をあごで示した。
「たぶん、あいつはここにいる。あの診療所から戻ってきて以来、ずっとここに入り浸りだ」
サラは睨み据えるように、その古びた家の扉を見つめた。
「ここは?」
問いかけるサラに、シンは口許に意味ありげな笑いを刻むだけ。
はっと、はじかれたようにサラは辺りを見渡した。
見れば何人かの女たちが、あられもない格好で、ぼんやりと道の端に座り込んでいる。
生気の感じられない彼女たちの目は虚ろで、そのせいか、みな同じ表情に見えた。
そこへ、ひとりの男が女たちの元に近寄っていく。
しばらく品定めをするように彼女たちを見下ろしていた男は、一番端に座っていた女を選び、近くの家へ入っていってしまった。
「まさか、ここって!」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


