この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
令嬢は元暗殺者に恋をする
第13章 心を動かされたのは……
「やっぱり、私のことからかってたのね!」

「どきどきした?」

「しないわよ! あなたなんか本当に大っ嫌いだわ。もう帰る!」

 憤慨もあらわな声音でサラは勢いよく立ち上がり、上背のあるシンをきっと睨み返した。そして、ふいっと顔を背け歩き出す。

「それだけ元気があるなら、心配はいらないね」

 サラの歩みが数歩先で止まり、肩越しにシンを振り返る。

「何してるの。あなたも来なさい」

「え? 俺?」

「他に誰がいるというの」

「俺のこと、大嫌いなんじゃなかったのか?」

「ええ、嫌いよ。大っ嫌いだわ。だけど、あなたとここで別れてしまったら、ハルとの繋がりが絶たれてしまうもの。あなたにはしばらく私と一緒にいてもらうから」

「いや、いてもらうからって勝手に決められても、俺これから飲みに行こうかな……とか思ってたりして」

「いいから、来なさい!」

「はい!」

 思わずはいと返事をしたものの、シンは首を傾げた。

 来なさいって……。
 何で俺がこの子のいいなりに?

 もはや、もうなるようになれである。
/835ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ