この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
令嬢は元暗殺者に恋をする
第13章 心を動かされたのは……
「やっぱり、私のことからかってたのね!」
「どきどきした?」
「しないわよ! あなたなんか本当に大っ嫌いだわ。もう帰る!」
憤慨もあらわな声音でサラは勢いよく立ち上がり、上背のあるシンをきっと睨み返した。そして、ふいっと顔を背け歩き出す。
「それだけ元気があるなら、心配はいらないね」
サラの歩みが数歩先で止まり、肩越しにシンを振り返る。
「何してるの。あなたも来なさい」
「え? 俺?」
「他に誰がいるというの」
「俺のこと、大嫌いなんじゃなかったのか?」
「ええ、嫌いよ。大っ嫌いだわ。だけど、あなたとここで別れてしまったら、ハルとの繋がりが絶たれてしまうもの。あなたにはしばらく私と一緒にいてもらうから」
「いや、いてもらうからって勝手に決められても、俺これから飲みに行こうかな……とか思ってたりして」
「いいから、来なさい!」
「はい!」
思わずはいと返事をしたものの、シンは首を傾げた。
来なさいって……。
何で俺がこの子のいいなりに?
もはや、もうなるようになれである。
「どきどきした?」
「しないわよ! あなたなんか本当に大っ嫌いだわ。もう帰る!」
憤慨もあらわな声音でサラは勢いよく立ち上がり、上背のあるシンをきっと睨み返した。そして、ふいっと顔を背け歩き出す。
「それだけ元気があるなら、心配はいらないね」
サラの歩みが数歩先で止まり、肩越しにシンを振り返る。
「何してるの。あなたも来なさい」
「え? 俺?」
「他に誰がいるというの」
「俺のこと、大嫌いなんじゃなかったのか?」
「ええ、嫌いよ。大っ嫌いだわ。だけど、あなたとここで別れてしまったら、ハルとの繋がりが絶たれてしまうもの。あなたにはしばらく私と一緒にいてもらうから」
「いや、いてもらうからって勝手に決められても、俺これから飲みに行こうかな……とか思ってたりして」
「いいから、来なさい!」
「はい!」
思わずはいと返事をしたものの、シンは首を傾げた。
来なさいって……。
何で俺がこの子のいいなりに?
もはや、もうなるようになれである。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


