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令嬢は元暗殺者に恋をする
第20章 告白
「化粧は必要になれば覚えるし。色気だって自然と身につく。女の子は恋をすれば誰だってきれいになる」
両手を頬に挟んだまま、シンはサラに顔を寄せていった。
わずかに閉じられたまぶたの奥、シンの熱を帯びた紫の瞳がサラを絡めとる。
「もっと効果的な方法は」
顔を傾け、シンはサラの薄く開いた唇に自分の唇を重ねようと近づける。
「シン……?」
「目を閉じて」
「ま、またふざけているのでしょう!」
大きな声を上げ、サラはどんと両手でシンの身体を突き放した。
「ふざけてなんかいないさ。俺はさっき、サラを好きだと言った。キスしたい」
「もうその手にはのらないんだから。それに、もし本当だとしても、あなたの場合、たくさんおつき合いしている女の人のうちの中の私は一人になるんでしょう? そういうのは嫌よ」
「だったら今後一切他の女に触れない、目を向けないと誓っても?」
「神様に誓うの?」
「いや」
いったん言葉を切り、シンは真っ直ぐにサラの瞳の奥までのぞき込むように見つめた。
「俺の命に誓って」
両手を頬に挟んだまま、シンはサラに顔を寄せていった。
わずかに閉じられたまぶたの奥、シンの熱を帯びた紫の瞳がサラを絡めとる。
「もっと効果的な方法は」
顔を傾け、シンはサラの薄く開いた唇に自分の唇を重ねようと近づける。
「シン……?」
「目を閉じて」
「ま、またふざけているのでしょう!」
大きな声を上げ、サラはどんと両手でシンの身体を突き放した。
「ふざけてなんかいないさ。俺はさっき、サラを好きだと言った。キスしたい」
「もうその手にはのらないんだから。それに、もし本当だとしても、あなたの場合、たくさんおつき合いしている女の人のうちの中の私は一人になるんでしょう? そういうのは嫌よ」
「だったら今後一切他の女に触れない、目を向けないと誓っても?」
「神様に誓うの?」
「いや」
いったん言葉を切り、シンは真っ直ぐにサラの瞳の奥までのぞき込むように見つめた。
「俺の命に誓って」

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