この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
令嬢は元暗殺者に恋をする
第21章 サラのお願い
「恥ずかしがって可愛い」
困った様子でうつむくサラの背後から、素肌のまま、ぎゅっと抱きついた。
「いやーっ!」
次の瞬間サラの容赦ないひじ鉄がシンのみぞおちを襲う。
「うぐ……っ」
シンは呻いて腹を押さえ、床にうずくまる。
起き抜けの空きっ腹に、今の一撃はかなり効いた。
「お昼過ぎには迎えの馬車が来てしまうわ。あなたを屋敷に連れて行くには、迎えが来る前に戻らなければいけないの。だから、早く支度をしてちょうだい!」
憤慨もあらわに大声を上げ、走り去るように部屋から出ていってしまった。
扉が凄まじい音をたてて乱暴に閉まる。
どうやら、その夜会とやらにシンを本気で連れていこうとしているらしい。
シンは長いため息を吐きだした。
いっそうのこと、本当に逃げ出してしまおうかな……と。
困った様子でうつむくサラの背後から、素肌のまま、ぎゅっと抱きついた。
「いやーっ!」
次の瞬間サラの容赦ないひじ鉄がシンのみぞおちを襲う。
「うぐ……っ」
シンは呻いて腹を押さえ、床にうずくまる。
起き抜けの空きっ腹に、今の一撃はかなり効いた。
「お昼過ぎには迎えの馬車が来てしまうわ。あなたを屋敷に連れて行くには、迎えが来る前に戻らなければいけないの。だから、早く支度をしてちょうだい!」
憤慨もあらわに大声を上げ、走り去るように部屋から出ていってしまった。
扉が凄まじい音をたてて乱暴に閉まる。
どうやら、その夜会とやらにシンを本気で連れていこうとしているらしい。
シンは長いため息を吐きだした。
いっそうのこと、本当に逃げ出してしまおうかな……と。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


