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第28章 それぞれの思い１　※

　待ってと、切羽詰まった声をあげ、さらに肩幅まで脚を開いた女の腰が自然とハルに向かって突き上げる格好となる。

　蜜で濡れ光る女の部分を見せつけながら、早く挿れてと腰をくねらせる女の臀部に手を添え、ハルはいまだ堅さの衰えない己のそれを蜜口に添えた。
　腰を入れたらすぐにでも埋まってしまいそうなくらい濡れそぼったそこは、まるで早く欲しいと訴えかけているようでもあった。

「力を抜いて。声、こらえて」

　女は声をもらすまいと、きつく唇を噛みしめる。と、同時にハルの張りつめたものが秘裂を割り内部を貫いていく。
　何の抵抗もなくハルの男根を飲み込んだ女は恍惚とした表情浮かべ、ここがどこであるのかすらも忘れ愉悦の声をもらした。

「んん……はあ……あ、あ……いいわ。大きい……すごくいい……」

　奥深くまでめがけて進入していくハルの男根を受け入れ、内部を侵すそれをもっと深く導こうと、自身の腰を踊らせるように揺らした。

　女の口から歓喜の声が迸る。

「ああ……いいわ！　いいっ！　気持ちいい」

「奥まで入ったよ。わかる？」

　ハルの問いかけに、女は満たされた表情でうなずいた。

「それと、ここ」

　ハルはくすりと笑い、幹をゆっくりと引き抜くと、先端部分で女の浅い箇所をぐるりと掻き混ぜた。

「あぁ……っ！」

　女の背が大きくしなる。

「あんたのいいところ」

　感じる一点を集中的に責め始めると女はさらに身体を痙攣させ、ハルの腰の律動にあわせて意味不明な喘ぎ声を繰り返す。

「っあ……ぅ……あ、あ、最高よ。もう、めちゃくちゃにして……して……」

「そんなこと言ってしまっていいの？　どうなってもしらないよ」

「いいの……かまわないから……あぁぁ──っ。や、イきそ……」

「なら、望み通りに。それと」

　ハルの瞳の奥に危険な色が過ぎったのを当然のことながら女には知るよしもない。

「今のその言葉、忘れるな」

　そう呟いたハルの声すら、女の耳に届いたかどうか……。



　欲情の炎を解き放ち、我も忘れてよがり狂う女だが、すぐに己の浅はかさに後悔する羽目となる。