パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第29章 それぞれの思い２　※

「……くっ」

　上目遣いに見上げると、端整な顔を歪め眉を寄せるシンと視線が合う。
　自分の奉仕で感じてくれているシンにカナルは喜びを覚えた。

「カナル……」

　シンの手があごに添えられた。
　咥え込んでいたシンのものから唇を離すと、含んでいた唾液が舌先から細い糸をひいて伸びぷつんと、切れた。
　赤黒く怒張したシンのそれは唾液でべっとりと濡れ、てらてらと妖しげな光を帯びている。

　不意にシンの力強い手で抱き上げられベッドに投げ出された。
　シンの身体が覆い被さってきた。
　二人分の重みにベッドが軋む。

　カナルの胸をシンの手が荒々しく揉みしだき、つんと堅くなった先端を指で転がし、唇できつく吸う。

「ああ……ぅ！」

　そのまま、シンの唇が下肢へと落ちていく。
　いつもなら、気がおかしくなるほどの愛撫で責めてくるのに、今日のシンは性急だった。しかし、それはカナルも同じ。
　下着に手がかかり、一気にはぎとられた。
　ベッドの下に白い薄布がはらりと落ちる。
　たいした愛撫をほどこさなくても、すでにカナルのそこは濡れそぼり、蜜を垂らしていた。
　シンの両手がカナルの脚を大きく割ると、まるで夜露に濡れたごとき花びらがシンを誘う。

「どうしたの？」

　と、言ってシンの中指が秘裂を這い、蜜口を軽く掻き混ぜ愛液をすくいとる。

「滅茶苦茶、濡れてるよ」

　指の腹から爪の先に向かって、シンは指に絡んだ透明な蜜を舌をのぞかせ舐めとる。

「ああ……だって……」

　言わない、でとカナルは熱い息をもらした。

「舌でイかせてあげる」

　花びらに顔をうずめ、シンは蜜を堪能するように舌を這わせた。
　同時に、指が蜜壺に差し込まれる。
　小刻みに指が震え、良いところに強烈な刺激が走った。

「ああ……だめ……い……っ」

　シンの唇が膨らんだ突起の先端を舌先でつつく。
　思わず両手でシンの頭に手をやり、じりじりと腰をくねらせた。

「う、ん……っあ……ああ、ああ……っ！」

　何度も花芽を舌先でちろちろとつつかれ、そのたびに、カナルはびくんと腰を跳ね上げた。あふれる甘い蜜を啜られ、舌全体で円を描くように花芽をなぶられる。

「い……ああっ……あ、あっ！　いい──っ！」

　舌と唇と指の蹂躙に、嬌声をあげながらカナルはいやいや、と首を振った。あっけなく、イかされてしまった。