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令嬢は元暗殺者に恋をする
第29章 それぞれの思い2 ※
「挿れるよ」
「……ああ、きて……きて……」
ただ、譫言のように、きてと繰り返すカナルの解れきった蜜口に、シンの熱くなった塊が押しつけられた。
焦らすことなく、そのまま花びらを裂き、堅い凶器を静かに埋め込んでいく。
ゆっくりと内部を侵すシンの質感に、カナルは満たされた思いに深いため息をこぼす。
もし焦らされたら、挿れてお願い、と泣き狂っていたところであろう。
カナルの身体がふるっと震えた。
「……ああっ……い、イっちゃうぅっ!」
ベッドの上に投げ出していた手でシーツを握りしめ、カナルは喉を仰け反らす。
シンを迎え入れた瞬間に訪れた絶頂。
「挿れただけでいくのか」
シンが苦笑しながら言う。
「いゃぁ……」
言わないで、とカナルは首を振る。
「可愛い。だけど、今からこれじゃ、後がもたないよ」
息を乱して胸を上下させるカナルの抱きしめ、ひたいに優しいキスを落とす。
「ごめんなさい……」
「なにが?」
「シンのことを慰めると言ったのは、嘘じゃないの。でも、ほんとうは、あたしが……こうされたかった。シンに抱かれたかった……」
視線を斜めにそらしてしまったカナルの髪をシンは愛おしげにすく。
根元まで入った太く熱い塊がカナルの内部で馴染み始めた頃、ようやく、シンはゆっくりと腰を揺らし始めた。
「……ああ、きて……きて……」
ただ、譫言のように、きてと繰り返すカナルの解れきった蜜口に、シンの熱くなった塊が押しつけられた。
焦らすことなく、そのまま花びらを裂き、堅い凶器を静かに埋め込んでいく。
ゆっくりと内部を侵すシンの質感に、カナルは満たされた思いに深いため息をこぼす。
もし焦らされたら、挿れてお願い、と泣き狂っていたところであろう。
カナルの身体がふるっと震えた。
「……ああっ……い、イっちゃうぅっ!」
ベッドの上に投げ出していた手でシーツを握りしめ、カナルは喉を仰け反らす。
シンを迎え入れた瞬間に訪れた絶頂。
「挿れただけでいくのか」
シンが苦笑しながら言う。
「いゃぁ……」
言わないで、とカナルは首を振る。
「可愛い。だけど、今からこれじゃ、後がもたないよ」
息を乱して胸を上下させるカナルの抱きしめ、ひたいに優しいキスを落とす。
「ごめんなさい……」
「なにが?」
「シンのことを慰めると言ったのは、嘘じゃないの。でも、ほんとうは、あたしが……こうされたかった。シンに抱かれたかった……」
視線を斜めにそらしてしまったカナルの髪をシンは愛おしげにすく。
根元まで入った太く熱い塊がカナルの内部で馴染み始めた頃、ようやく、シンはゆっくりと腰を揺らし始めた。

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