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令嬢は元暗殺者に恋をする
第29章 それぞれの思い2 ※
虚ろな目で窓の向こうに視線を転じれば、すでに窓の向こうの空が白み始め夜明けを迎えようとしていた。
ずっと、抱かれっぱなしだった。
何度イかされたかわからない。
いや、イきっぱなしといった方が正しいかもしれない。
シンには何度も抱かれたことがあるが、こんなになってしまうまで激しく抱かれたのは初めてだった。
幾度となく意識を飛ばしそうになりながらも、あらたに与えられる快楽がそれを許さないとばかりに身体に刻みつけられ、現実に引き戻されていく。
「…………」
身体は限界だった。
もはや、喘ぎ声すらでない。
よがり狂った果てに、もれるのは嗚咽にも似たすすり泣き。
それでも、シンはカナルを抱くのをやめようとはせず、カナルも決して音をあげようとはしなかった。
時折もれるシンの苦しげな声。
何時間も、休む間もなくひたすらカナルを抱き続けるシンとて本当は平気なわけがない。
もう許して欲しいと願えば、シンは解放してくれるだろう。だが、シンの気が済むまで抱かれるつもりだった。
ああ……またイっちゃう……。
身体だけで昇りつめたことを表しながら、枕に顔をうずめ、震える手でシーツを握りしめる。
昇りつめる快楽の海に身を投げだし、ふと、シンと初めて出会った時のことを思い出す。
ずっと、抱かれっぱなしだった。
何度イかされたかわからない。
いや、イきっぱなしといった方が正しいかもしれない。
シンには何度も抱かれたことがあるが、こんなになってしまうまで激しく抱かれたのは初めてだった。
幾度となく意識を飛ばしそうになりながらも、あらたに与えられる快楽がそれを許さないとばかりに身体に刻みつけられ、現実に引き戻されていく。
「…………」
身体は限界だった。
もはや、喘ぎ声すらでない。
よがり狂った果てに、もれるのは嗚咽にも似たすすり泣き。
それでも、シンはカナルを抱くのをやめようとはせず、カナルも決して音をあげようとはしなかった。
時折もれるシンの苦しげな声。
何時間も、休む間もなくひたすらカナルを抱き続けるシンとて本当は平気なわけがない。
もう許して欲しいと願えば、シンは解放してくれるだろう。だが、シンの気が済むまで抱かれるつもりだった。
ああ……またイっちゃう……。
身体だけで昇りつめたことを表しながら、枕に顔をうずめ、震える手でシーツを握りしめる。
昇りつめる快楽の海に身を投げだし、ふと、シンと初めて出会った時のことを思い出す。

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