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令嬢は元暗殺者に恋をする
第29章 それぞれの思い2 ※
 ふらりと自分が働いている酒場にやってきたシン。
 女性みたいな綺麗な顔で、人を惹きつける魅力を持った男だと思った。

 ある日、たちの悪い酔っ払いに絡まれたところをシンが助けてくれた。
 そこで初めて、シンが犯罪者の巣窟〝裏街の頭〟だと知り驚かされた。
 それから、シンとの距離が近くなった。話をしてみれば、粗野の感じはまったくなく、それどころか気さくで優しかった。
 とくに女性には。

 口説いてきたのはシンの方。
 最初は裏街の男に抱かれるなど、きっと乱暴にされるのではと恐れたが、実際に肌を重ねると、シンは泣きたくなるくらい優しくて気を遣ってくれて、そして、何より、セックスが最高に巧かった。

 それまで、いろんな男に抱かれたが、中で絶頂を迎えることを教えてくれたのはシンが初めてだった。
 瞬く間に身も心もシンに傾いていった。

 シン……好きなの。

 膝が震え、腰を上げていることすら辛くて、カナルは脚を崩そうとする。が、そうはさせないと背後からシンがカナルの腰をがちりと掴み、これでもかと言わんばかりに責めたててくる。
 激しすぎるシンの攻撃にもはや、カナルも限界を迎えつつあった。否、もうすでに限界を超えていた。

「ぅ……」

 もう、つらい……苦しい……。
 お願い、許して……。
 めちゃくちゃにしてなんて言って……どうなってもいいと覚悟はしていたけれど、もう無理……。

 カナルの目尻に涙がにじむ。
 その涙を決してシンには見せまいときつく唇を噛みしめる。

 でも……嬉しい。

 こんなに我を忘れるほどシンが自分を愛してくれるのが嬉しかった。
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