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令嬢は元暗殺者に恋をする
第34章 勘違い ※
サラの胸がとくんと鳴った。
胸元にあてられたハルの指先がサラの唇に添えられた。
「今からでも遅くはないよ。素直に言ってごらん」
サラはいやと首を振る。
「意地悪するハルなんか嫌いって言ったでしょう! 絶対に言わないんだから……」
サラは頬を朱に染めたまま、ぷいっとハルから顔を背けてしまった。
私、すごく可愛くない態度とってる。
ハルを怒らせてしまうかも。
けれど、ハルはくすりと笑い、サラのひたいに口づけを落とした。
「そう。なら、怒らせてしまったお詫びにその身体を鎮めてあげる」
「鎮める?」
きょとんとして聞き返すサラの耳元に唇を寄せ、ハルは小声で何かをささやいた。
サラは目を見開く。
「ゆ、指でって!」
え……?
いつの間に!
サラが驚いた声を上げたと同時に、ハルの指先が夜着の下、腿の内側をそっと滑らせるようになぞり徐々に上へとあがっていく。
色香さえ漂わせるハルの静かな藍色の瞳にじっと見つめられる。
「また私のことからかってるの?」
「そんなつもりはないよ」
「ハルのこと嫌いって言ったこと怒ったの?」
「どうして怒るの? 拗ねたあんたも可愛いと思っているよ」
「じゃあ、この手は」
「このままだと、かわいそうだと思って」
「あの……」
「指なら怖くないだろう?」
何か、さらりとだけどもの凄いことを言われた気がする。
ぴくりと動いたハルの指にサラは激しく首を振った。
胸元にあてられたハルの指先がサラの唇に添えられた。
「今からでも遅くはないよ。素直に言ってごらん」
サラはいやと首を振る。
「意地悪するハルなんか嫌いって言ったでしょう! 絶対に言わないんだから……」
サラは頬を朱に染めたまま、ぷいっとハルから顔を背けてしまった。
私、すごく可愛くない態度とってる。
ハルを怒らせてしまうかも。
けれど、ハルはくすりと笑い、サラのひたいに口づけを落とした。
「そう。なら、怒らせてしまったお詫びにその身体を鎮めてあげる」
「鎮める?」
きょとんとして聞き返すサラの耳元に唇を寄せ、ハルは小声で何かをささやいた。
サラは目を見開く。
「ゆ、指でって!」
え……?
いつの間に!
サラが驚いた声を上げたと同時に、ハルの指先が夜着の下、腿の内側をそっと滑らせるようになぞり徐々に上へとあがっていく。
色香さえ漂わせるハルの静かな藍色の瞳にじっと見つめられる。
「また私のことからかってるの?」
「そんなつもりはないよ」
「ハルのこと嫌いって言ったこと怒ったの?」
「どうして怒るの? 拗ねたあんたも可愛いと思っているよ」
「じゃあ、この手は」
「このままだと、かわいそうだと思って」
「あの……」
「指なら怖くないだろう?」
何か、さらりとだけどもの凄いことを言われた気がする。
ぴくりと動いたハルの指にサラは激しく首を振った。

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