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第34章 勘違い　※

　潤み始めたそこは、下着をわずかに濡らし肌にぺたりと張りつく。染み出した愛液でその部分だけ薄布の色が変わり、その下に息づく花びらの輪郭がうっすらと見え始めた。

　小さな蕾を花開かせようと、ハルの指が強弱をつけてサラの秘裂をなぞる。さらに、花芽のあたりを指先で転がすように円を描いてこねくりまわすと、サラは痙攣するように身体をぴくぴくと震わせた。

「感じてくれているんだね。嬉しいよ」

「や……っ。ハル、やめて……」

　ハルの指が下着の隙間から忍び込み、小さな花びらの奥に潜む芽にじかに触れた。瞬間、再びサラは息を飲み、びくりと身体を震わせた。

「だめ……そんなところ。直接は……いや……っ。怖い」

　悲鳴をあげるサラの唇にハルは人差し指をあて、目で言い聞かせる。
　大きな声を出してはいけないよ、というように。

「この間のように怖い思いはさせないから。優しくする」

　ハルの手が乱れたサラの髪を撫で、言い聞かせるように優しく声を落とす。
　中指で丹念に転がすようにして花芽をこすると、柔らかかった突起がじょじょに熱を持ちぷっくりと膨らみ始めた。染み出す蜜がハルの指を濡らし、それが潤滑油となり指の動きをさらに滑らかとさせる。

「あ……あ……っ」

　きつく目を閉じ、声をもらすハルのひたいに頬にハルは口づけをする。
　慣らすようにハルはたっぷりの蜜をまとわせた指で小さな芽に愛撫を繰り返す。

　指の愛撫ですっかりと解された花びらは、震えるようにひくつき始めた。
　蜜壺からあふれる蜜がハルの指を誘(いざな)う。

　つぷりとその入り口に指を沈めれば簡単に吸い込まれていくであろう。だが、その先はサラにとっては指だけでもまだ辛いはず。したがって、ハルの指はあふれる蜜をすくうだけにとどまった。

　頬を赤らめ浅く息を乱すサラの目が、潤んだようにハルを見つめ返す。目の縁にたまった涙はいまにもこぼれ落ちそうであった。

　匂い立つような女としての色香はまだ足りないが、それでも、愛らしいサラの表情には欲情をそそるものがあった。
　戸惑いの表情を見せ、ハルは薄く笑うと、身体をずらしサラの足元へと移動する。