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令嬢は元暗殺者に恋をする
第34章 勘違い ※
「もっと、可愛がってあげたくなった」

「ハル?」

「すぐにイかせてしまうのは、もったいない気がして」

「え? 何? ハル! いや……」

 抗う間もなく、ハルの手によって両脚を大きく開かされてしまった。

「脚を閉じないで。もっと、気持ちよくしてあげる」

 持ち上げられた脚をハルの肩にかけられ、閉じることもかなわない。

「恥ずかしいから、いやっ!」

「暗いから見えないよ」

 ハルはしとどに濡れた秘所に顔をうずめた。
 秘所にハルの顔が近づいていくのが気配でわかった。熱く潤んだそこにハルの熱い吐息がかかる。
 やはり、そんなところを見られるのには抵抗があるサラは、恥ずかしさに脚を閉じようとするものの、ハルの舌先が秘所に触れた瞬間、その抵抗も難なく崩されてしまう。

「ああっ!」

「あまり大きな声をだすと聞こえてしまうよ。本当はあんたの可愛い声を聞きたいけれど」

「んん……っ」

「少しだけがまんして」

 両手を口元に持っていき、決して声をもらすまいとサラは身を強張らせ耐える。
 左右の手で花びらを押し広げられ、剥き出しになった小さな肉の粒が夜気にさらされる。

 ひやりとした冷たい感覚はそこが濡れているせいであろう。けれど、その冷たさもすぐにハルの責めによってまたたく間に熱を帯び始める。
 ハルは容赦なく舌で花芽を転がし、ちゅっと音をたてて吸いついた。

「ふ……あっ!」

 蜜でぬるぬるになった花芽を舌で捕らえて絡め、何度も音をたてて啜り舌で押し潰す。
 静かな夜の気配にハルのぴちゃりと吸い付くハルの唇が淫らな音をたてる。
 さらに、甘噛みされてサラはたまらず喉を仰け反らした。

「んん……は、はあ……」

 乱暴さはないが、容赦はなかった。
 容赦はないが、腰がくだけるほどに優しくて気持ちがいい。

「い……いや、んんっ……! や、や……あ……」

「すごいよ。蜜があふれてくる。シーツにしみをつくるわけにはいかないから、全部舐めとってあげる」

「やめ……っ」
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