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第4章 私があなたを守ってあげる

　身体を横たえた途端、脱力感が全身を襲った。と同時に、不思議な安心感が心に浸透していく。

　冷たい指先に温かい手の感触が伝わって、心が静かに穏やかになっていく。

　胸の奥底でいつも求めていたのは安らぎ。
　欲しかったのは、包み込んでくれる誰かの優しい手とぬくもり。
　この凍てついた心さえも溶かしてくれる愛情を、本当はずっと望み欲していた。

　今だけは何もかも忘れて眠ってしまいたい。
　だけど、安らかな眠りが許されるわけがないことは知っている。

　記憶が徐々に遡って、今夜もまたいつもの悪夢を見るのだろうか。

　それが、怖くて……。

　己の心が壊れてしまう前に、本当の自分を見失ってしまう前に。
　誰か俺を暗闇(ここ)から救って……。