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令嬢は元暗殺者に恋をする
第39章 近づいていく二人の距離
「それでも……ずっと、側にいる。それに、先のことなんてわからないわ。もしかしたら、ハルは大丈夫かもしれない。中には何でもない人もいるって言っていたわよね。ハルもその中のひとりかもしれない。いいえ、きっとそうなるわ!」
「そうだね。そうやって前向きに考えてみるのも悪くはないかもしれないね」
ハルの首に両腕を回し、サラはぎゅっとしがみついた。
「ハルは生まれた日もわからないって言ってたわね。ねえ、ハルと私が結婚式をあげたその日がハルの誕生日っていうのはどう? 私、盛大にお祝いしてあげる」
サラはふふ、と笑った。
「それは楽しみだ。俺、祝ってもらったことなんて今まで一度もないから」
「なら私、ハルのために頑張って美味しい料理を作るわ」
「……」
「たくさん、たくさん思い出をつくっていこう。もうひとりじゃないの。私が側にいるから。楽しいことも苦しいこともこれからは一緒にわかち合っていこう。ね?」
ハルは抱きついてきたサラの背を、愛おしそうに抱きしめた。
「俺、あんたと出会えてよかった」
「うん、私を選んでくれたこと、好きになってくれたこと、絶対に後悔させないから」
「そうだね。そうやって前向きに考えてみるのも悪くはないかもしれないね」
ハルの首に両腕を回し、サラはぎゅっとしがみついた。
「ハルは生まれた日もわからないって言ってたわね。ねえ、ハルと私が結婚式をあげたその日がハルの誕生日っていうのはどう? 私、盛大にお祝いしてあげる」
サラはふふ、と笑った。
「それは楽しみだ。俺、祝ってもらったことなんて今まで一度もないから」
「なら私、ハルのために頑張って美味しい料理を作るわ」
「……」
「たくさん、たくさん思い出をつくっていこう。もうひとりじゃないの。私が側にいるから。楽しいことも苦しいこともこれからは一緒にわかち合っていこう。ね?」
ハルは抱きついてきたサラの背を、愛おしそうに抱きしめた。
「俺、あんたと出会えてよかった」
「うん、私を選んでくれたこと、好きになってくれたこと、絶対に後悔させないから」

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