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令嬢は元暗殺者に恋をする
第44章 ハルとファルク
 サラの手をとり歩き出そうとしたハルは、ふと何かの気配に気づいたように肩越しに振り返る。
 ハルにつられてサラも後方を振り返った。

 視線の先、薔薇の茂みの蔭からこちらを見つめ立っている婚約者、ファルクの姿を見つけサラは息を飲む。

「ファルク……」

 まとわりつくような、ねっとりとしたファルクの視線から逃れるように目をそらし、サラはつないでいたハルの手を握りしめる。
 あの夜会の次の日、自分の部屋に、それも夜更けにこっそりとやってきて以来、姿を見せなかったファルクが何故。
 それも、よりにもよって、ハルと一緒にいるところを見られてしまうとは。

「あの人のことはいいの。だからハル、行こう……」

 怯えた声を落とし、サラはハルに身を寄せた。身体を震わせるサラの肩をハルは引き寄せる。

 ハルとファルク、言葉もなく絡み合う二つの視線──。
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