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令嬢は元暗殺者に恋をする
第50章 目覚めて
微睡みのなか、そっと名を呼びかける声が耳に落ちる。
静かに、そして、甘く優しくささやく声。
身体を丸めぴたりとハルの胸に頭を寄り添え眠っていたサラは、うん……と声をもらし身動いだ。
何度も髪をなでてくれる手が心地よい。
触れ合うハルの体温が温かくて、それに、とてもいい匂いがする。
とくとくと耳に響くハルの鼓動が自分の鼓動と重なって、それだけで安心感に満たされていく。
このままずっと、ハルの腕の中で眠っていたかった。
幸せの余韻にひたっていたかった。
いや……。
まだ目覚めたくないの。
お願い。
もう少し、このままでいさせて。
静かに、そして、甘く優しくささやく声。
身体を丸めぴたりとハルの胸に頭を寄り添え眠っていたサラは、うん……と声をもらし身動いだ。
何度も髪をなでてくれる手が心地よい。
触れ合うハルの体温が温かくて、それに、とてもいい匂いがする。
とくとくと耳に響くハルの鼓動が自分の鼓動と重なって、それだけで安心感に満たされていく。
このままずっと、ハルの腕の中で眠っていたかった。
幸せの余韻にひたっていたかった。
いや……。
まだ目覚めたくないの。
お願い。
もう少し、このままでいさせて。

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