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令嬢は元暗殺者に恋をする
第5章 行かないで ※
「聞かせて」

「だから! しら……っ!」

 ハルの指がきゅうっと小さな花芯をつまんで引っ張った。

「痛……っ」

 悲鳴を上げてサラは眉根を寄せた。
 恐怖と痛みで涙がにじむ。

「ああ、まだ濡れてないのにごめんね。あんた可愛いから少し意地悪をしてみたくなった。もうしないよ。ちゃんと気持ちよくしてあげる。だからおとなしくして。いや、おとなしくさせてあげる」

 そう言って、ハルはサラの右足首を握って持ち上げ肩にかけた。
 足首からふくらはぎにかけて口づけを落とし、その唇が徐々に腿の内側へと落ちていく。

 サラは慌てて両手を精一杯伸ばし、スカートがめくれないようにと脚の付け根のあたりを強く押さえ込む。

「いや……お願い。恥ずかしい。いや……」

「その手をどけて。邪魔」

 サラはいや、と何度も首を振る。

「そう」

 すっと目を細め、ハルは足首を握っていたサラの身体を横倒しにするように、ころりと転がしうつぶせにさせた。
 そんなサラの身体に背後からハルが覆い被さる。

 最悪なことに両腕を自分のお腹の下に巻き込んでしまって身動きがとれない。それどころか、ハルの手で背中を押され、腕を抜くこともできない。

「残念だったね。下着を脱がされた時点で気づいてよ。あんたなんか、どうとでもできるってことを」

 耳元にぞくりとするような冷たい言葉を投げかけられる。
 ハルの指が滑らかな臀部を撫で、背後から探るように秘裂をなぞり、徐々に花芯へと伸びていく。

「いや……」

「知らないのか? その言葉は本気で拒む言葉ではない」

 どんなにいやと叫んだところでその手は止まることはなく、むしろ、抵抗の声をあげるサラの反応を愉しんでいるようであった。
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