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令嬢は元暗殺者に恋をする
第1章 プロローグ ※
ひたいに落ちたハルの口づけに、サラはうっすらと目を開く。目の前にある愛しい人の顔を見つめ瞳を潤ませる。
「ごめん。無理をさせてしまったかもしれない」
それも、朝から……と声を落として、ハルは珍しくもばつの悪そうな表情を浮かべている。
衝動的でも、ハルが自分を求めてきてくれるのは嬉しいことだと思った。
うつぶせになって息を乱しながら、サラは小さく首を振った。
起き上がろうにも身体に力が入らず、首を振るだけが精一杯だった。ずっと、抱かれっぱなしで、声を出すこともできない。
枕をつかんでいたサラの手に、ハルは手を伸ばし指を絡ませる。
「ハル」
「うん?」
「好き」
今でも思い出すわ。
あなたと初めて出会った時のことを。
私は一目で、あなたの瞳に恋をしてしまったのだもの。
あなたを振り向かせるのに、どれほど苦労したことかしら。
あの頃の私はあなたの心が欲しくて必死だった。
たとえ、この先何があろうとも、あなたのことを愛し続けるわ。
ずっと、あなただけを──。
「ごめん。無理をさせてしまったかもしれない」
それも、朝から……と声を落として、ハルは珍しくもばつの悪そうな表情を浮かべている。
衝動的でも、ハルが自分を求めてきてくれるのは嬉しいことだと思った。
うつぶせになって息を乱しながら、サラは小さく首を振った。
起き上がろうにも身体に力が入らず、首を振るだけが精一杯だった。ずっと、抱かれっぱなしで、声を出すこともできない。
枕をつかんでいたサラの手に、ハルは手を伸ばし指を絡ませる。
「ハル」
「うん?」
「好き」
今でも思い出すわ。
あなたと初めて出会った時のことを。
私は一目で、あなたの瞳に恋をしてしまったのだもの。
あなたを振り向かせるのに、どれほど苦労したことかしら。
あの頃の私はあなたの心が欲しくて必死だった。
たとえ、この先何があろうとも、あなたのことを愛し続けるわ。
ずっと、あなただけを──。

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