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令嬢は元暗殺者に恋をする
第88章 あなたの瞳におちて -終- ※
「ハル……気持ちよかった……」

 素直なサラの言葉に、ハルは照れたように笑って乱れたサラの髪を撫でる。

「サラにそう言ってもらえて、嬉しいよ」

 そこでふと、まだひくついている自分の中で、堅さを保ったままのハルの存在に気づく。

「……ハル?」

「ごめん。サラがあまりにも可愛くて、見とれてたらイきそびれた。疲れてたらもうやめるよ」

「うう……」

 サラは顔を赤らめ唇を嚙む。

 本音を言えば、もう身体を動かすことができないくらい疲れて、力が抜けて腕もあがらない状態だった。

 開きっぱなしの脚も痺れて限界を迎えている。

 これ以上抱かれたら、いったいどうなってしまうのだろうか。

「もっと、サラのことを愛してもいい?」

 どこか甘えるようなハルの声。

「あのね……ハル……?」

「ん?」

「ハルの腰、もう……動いてる……」

 ハルは困ったように眉宇を寄せて首を振る。

「ごめん。とまらない……もう一度抱かせて」

 緩やかな律動を始めたハルの腰使いに、サラは再び甘い快楽の波に飲み込まれていく。
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