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新しい生活
第4章 黒と白
週末…私は、昼間からバタバタとしていた。

知宏さんの家に初めて伺う日だった。

先日…電話をして紘一さんの好物は、ハンバーグと教えてもらったので、それに決めていた。

何を着て行こう…
あんまり華美だと変だし…かと言って、初めての訪問なので、と考えこんでしまった。

知宏さんにメールを入れると迎えに来てくれるとの事で、少し時間の余裕が出来たので、ぼんやりとしていた。

結局、ニットのポロと、スカートで老け込まない様な明るい淡い色目の物を選んだ。


知宏さんが迎えにきてくれ、途中近隣のスーパーで買い物をしてお伺いをした。

都内外れの場所の住宅街の一軒家で、閑静な場所に佇んであった。

「お邪魔します…」と言ってみたが、知宏さんから、まだ紘一も帰宅していないよ。と
言われた。お部屋の中は、綺麗に片付いていた。


「朋香さん、いいから座って…」と知宏さんから言われ、
居間のソファへ腰を掛けさせてもらった。

横に知宏さんが座ると、ゆっくりと唇を重ねた。
「今日は泊まってくよね?」と言われたが、着替えも無いから…と拒んだ。
久しぶりの知宏さんの唇は、優しい気がした。




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