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新しい生活
第6章 D color IF
その夜は、知宏さんに部屋まで送ってもらった。

「少し廻り道して帰ろうか…」いつになく、夜が短い気がした。

首都高速に入り、海側の埋め立て地の方へ向かっていた、オレンジ色の街頭が綺麗に見えた。

人気の無い公園の駐車場に車を止めると運河沿いに歩いた…
都内でも、こんなゆっくりとした運河があるのが驚きだった。

「静かな場所なのね…ここって…」
私は、知宏さんに寄りかかりながら言った。

「車に戻ろうか…」車の中に入ると、知宏さんの唇が重なってきた…

私も返すように…舌を絡めていった。
長いキスだった。

「一緒に住むようになると紘一もいるから、なかなか今まで通りにはいかないかもしれない
ね…」と車の中で抱き合った…


知宏さんの手が私の太腿に伸びてきていた…

「…こんな場所だと覗かれちゃうから…」少し微笑んで返したが、
知宏さんは、「見てると…触りたくなるんだよ…」と手をそのままにしていた。


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