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あの頃に戻って……
第16章 門出
体調はまだ万全ではないが、いよいよ、式、当日となった。
式場となる、湯本総本舗総出でお祝いしてくれる。
私と優輝くんは、前日から泊まり、最終打ち合わせをしていた。
たくさん迷惑かけた、私の両親に、これからお世話になる、優輝くんのご両親に、精一杯の感謝の気持ちを伝えたい。
そして、今、一番頑張ってくれてる、要さんにも。
要さんが席を外した時間を狙って、サプライズの打ち合わせをする。
要さんが信頼してる、敏腕の番頭さんを筆頭に、要さんへのサプライズはどうするか考える。
サプライズが決まったところで、要さんが私と優輝くんを呼んだ。
社長室に二人で向かう。
「父さん、入るよ?」
「どうぞ。」
「要さん、本当にいろいろありがとうございます。」
改めてお礼を言うと、
「お礼を言いたいのは俺の方だよ。美都さん、優輝を選んでくれてありがとう。」
要さんが椅子から立って、私の手をとり、お礼を言われた。
「優輝の幸せをずっと願ってた。光には結果的に裏切った形になってしまって、合わせる顔がなくて疎遠になっていたのに、また会うきっかけをくれた。俺は父親として、夫として、何もしてこれなかった。光は幸せそうだから安心していたけど、優輝のことはずっと気掛かりだった。そこに美都さんが現れた。美都さんを紹介しに来てくれた時は、本当に嬉しくて、君たちが帰った後から密かにここで披露宴が出来たらと思っていたんだ。」
目に涙をいっぱい溜めた、要さんの思い…とっても嬉しかった。
式場となる、湯本総本舗総出でお祝いしてくれる。
私と優輝くんは、前日から泊まり、最終打ち合わせをしていた。
たくさん迷惑かけた、私の両親に、これからお世話になる、優輝くんのご両親に、精一杯の感謝の気持ちを伝えたい。
そして、今、一番頑張ってくれてる、要さんにも。
要さんが席を外した時間を狙って、サプライズの打ち合わせをする。
要さんが信頼してる、敏腕の番頭さんを筆頭に、要さんへのサプライズはどうするか考える。
サプライズが決まったところで、要さんが私と優輝くんを呼んだ。
社長室に二人で向かう。
「父さん、入るよ?」
「どうぞ。」
「要さん、本当にいろいろありがとうございます。」
改めてお礼を言うと、
「お礼を言いたいのは俺の方だよ。美都さん、優輝を選んでくれてありがとう。」
要さんが椅子から立って、私の手をとり、お礼を言われた。
「優輝の幸せをずっと願ってた。光には結果的に裏切った形になってしまって、合わせる顔がなくて疎遠になっていたのに、また会うきっかけをくれた。俺は父親として、夫として、何もしてこれなかった。光は幸せそうだから安心していたけど、優輝のことはずっと気掛かりだった。そこに美都さんが現れた。美都さんを紹介しに来てくれた時は、本当に嬉しくて、君たちが帰った後から密かにここで披露宴が出来たらと思っていたんだ。」
目に涙をいっぱい溜めた、要さんの思い…とっても嬉しかった。