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あの頃に戻って……
第6章 運命
優輝くんは幹事だから、少し遅くなると……

でも、このあと二人で出かけるのだから、最後の方が好都合だと思った。

二次会に行く組を見送ったあと、先に更衣室で着替えて、ロビーの目立たないところで待つことにした。

優輝くんの連絡先……

メッセージを送る。

着替えちゃったから見つけにくいかもしれないし。

なんて……少し臆病になる。

ドキドキしながら、携帯を開く。

特に誰からもメッセージは来てない。

優輝くんと久しぶりに会って、またこんなにドキドキするなんて!

予想以上のドキドキと、予想外の展開に少し戸惑ってる。

しかも、優輝くんも私のことが好きだったなんて……

もっと勇気を出して告白していたら、何か変わっていたかもしれない。

私が最終的に選んだ結婚相手、中学時代の友達に旦那は紹介できなかった。

今日、優輝くんに会って確信した。

夫は優輝くんに少し似てる。

特に横顔が。後ろめたかったのかしら?だから、挙式も挙げなかったのかしら?お店を開店させるために!なんて言っていたけど、実際の所は……

どこかでずっと優輝くんのことを求めていたのかしら?

なんて、考えていた。
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