この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あの頃に戻って……
第7章 嫁不在
もうすぐ17時になるというのに、莉緒さんも駿介くんも帰って来ない。

連絡もない。

さすがに優大くんも良雅も起きる頃……

ご飯まで作るのは悪いような気がして……

お店にも行けない。

でも、子どもたちもお腹すいてきちゃう。

優輝くんに相談してみよう!

そう思って、子どもたちに伝えてお店に行った。

「お仕事中ごめんなさい。」

「ん?どうした?」

「連絡来たかしら?」

「……いや。」

「そう。お夕ご飯、作らせていただいても良いかしら?」

「あぁ。できればお願いします。」

「大丈夫よ。優大くん、アレルギーは何かある?」

「いや。特にないよ。好き嫌いもないよ。」

「そう。ありがとう。お仕事頑張ってね。」

そう言って家に入った。

「莉緒さんどうしたの?」

「いやー、出かけたっきり連絡もなくて……」

「さっきの彼女は?」

「同級生なんですけど……」

「こう言ったら悪いけどさ、莉緒さん、子育て向いてないだろ?しょっちゅう子ども放ったらかしていないじゃないか。さっきみたいな彼女が奥さんだったら、優輝も苦労しねぇのにな。」

「いやー……ハハハ……」

優輝くんの家の事情をよく知ってるお客さんだったのか、そんな話が聞こえて、私は不謹慎にも、心の中で喜んでいた。

キッチンの冷蔵庫を開けると、食材はたくさんあった。

ハンバーグにしよう!

駿介くんと莉緒さんの分も一応……

「ママ、手伝うよ。」

咲良がキッチンに来てくれた。

「ありがとう、咲良。良雅は?」

「さっき起きたよ。優大くんが起きそうだからって見ててくれてるよ。」

「良雅が?」

「うん。」

「あら。お兄ちゃんぶりたいのかしら?」

「多分ね。」

微笑ましいわ。


/165ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ