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あの頃に戻って……
第10章 旅立ち
「美都、やっと捕まえた。もう、本当に何があっても離さないよ。」

優輝くんがそんなことを言う。

「私、幸せになって良いんだね。」

嬉しくて、ずーーっと泣きっぱなし。

私たちは優輝くんのお父さんに挨拶をして、現実に戻った。

帰りの車内で、携帯を開くと、父さんからメールが来てた。

咲良は離婚について理解しているみたいだと。

美都と良雅と暮らしたいと。

龍聖くんに会うのは年に数回で良いと。

泣きもせず、ただ、そう話してくれたと。

そんな内容のメールだった。

それを見て、またまた泣きながら、優輝くんに伝えた。

「美都、良かったね。これからは何があっても俺たち5人は家族だ。俺が美都と子どもたちを護るよ。」

優輝くんの真剣な眼差しに心を打たれる。

「まず、美都のご両親に挨拶したいな。」

「うん!私もッ!優輝くんのご両親に挨拶したい。」

そして二人でまず、私の両親がいる実家に向かった。
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