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第10章 旅立ち

目まぐるしい毎日。

でも、ハリがあって良い。

なんとなーく過ぎていく日々より、全然良い！

実家に着くと、父さんと母さんの車があった。

家の門を開けて、玄関を開ける。

優輝くんにはまだ車で待っててもらって、父さんと母さんに、

「ただいま。お世話になりました。」

2人は笑顔で答えてくれる。

子どもたちも笑顔でいてくれた。

ホッとする。

「父さん、メールありがとう。……離婚の話の後でどうかと思うんだけど、私も再婚を考えてる人がいるの。」

そう話すと、

「そうなのか。俺は美都と子どもたちが幸せなら構わないよ。」

父さんがそう言ってくれる。

「ありがとう、父さん。」

「私も構わないけど……どんな人なの？」

と、母さん。

「中学の時の同級生。佐山優輝くんです。もし、会ってもらえるならと思って、今、外にいるんだけど、挨拶させてもらえないかな？」

「良いよ。連れておいで。」

父さんの後押しのおかげで、すんなり優輝くんを招き入れることができた。