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帝警備淫夢譚
第4章 矢上マユ、覗いて果てる
スポーツ用品店で襲われていた美和は、銀行を辞めて帝警備に入社した。
いったい誰が採用したのよ…素人に務まる仕事じゃないでしょ!

そう思っていたんだけど、銀行でも相当ヤリ手だったようで、ウチの経理部の連中、2ヶ月も過ぎたころには彼女に教えを請う始末…。税務、法務、労務、その知識は相当のもの。なるほど、この知識を買って採用したワケね。

帝警備は全社員合わせて1,500人。内偵や警護を担当しているメンバーが常時半数ほどいて、それ以外は本社ビルに集約されている。地下4階、地上20階建ての自社ビル。訓練施設なんかも揃っている。

美和の経理部は15階、私が配属されている組織内偵部と同じフロア。ということで、それなりに顔を合わせる。

助けた時は他人でも、今や同僚、しかも私の階級が上の上。社内ではピシッとしてないと…。
が、美和と私は、今、とても仲が良い…。はぁ、課長が知ったら注意されるだろうなぁ…。

・・・

半年前のあの日から10日間だけ、私は美和の警護を担当した。
短期間で担当を外されたのは、私の休暇取得が少ないから。その後、一か月の休暇を取らされた。

旦那は仕事だし、やる事がない…。

買い物でも行こうかな…。
ちょうど新しいスポーツブラとショーツが欲しいなと思っていたところで、美和を助けたスポーツ用品店に行ってみることにした。品揃えは豊富だったわね。

ハンガーにかかった飾り気のないブラを物色していると彼女に呼び止められたのだ。
あぁ、元々彼女が使っていたお店だし、こういうこともあるわね…。
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