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帝警備淫夢譚
第3章 城田美和、治療はひとりエッチ
かったるいわねぇ。

企業の採用担当というのは季節労働者っぽいところがある。だから、この時季はかなり暇。大手銀行も例外ではない。

あぁ、早く帰りたい。

土日、山に行ってみようかな。登山はじめてからもう二年だもんね。そろそろ上級者向けの山に登ろうかな。それとも雪山?

そんなことを考えながら、私は書庫に資料を探しに行く。

「あっ…許してっ…」

「挑発していたのは君だろう?」

「ダメですよ…こんなところで…あっ!」

ちょっと、昼間っからこんなところで何をやってんのよ!
金属製の本棚を三つほど挟んだところから聞こえてくる。

誰よ!?
良い隙間を見つけた。私は屈んで覗き込む。ベージュの制服のスカートがきつい。お尻、大きくなったのかしら。きっと登山で筋肉が付いたのね。

あれは次長ね。イヤらしい。セクハラでストレス解消?ホント、小さいわね。
女性社員は…あっ、派遣で新しく入った子だ。私と同じ26歳だったはず。
やめてよね~こんなんでまた派遣の子に辞められたらどうすんのよ!

私は近くのファイルを取って床に落とした。かなり大きな衝撃音がした。それから、意識的にヒールの音を鳴らして歩く。声は聞こえなくなったけど、人が出てくる気配はない。私は先に書庫を出る。正直、あまり関わりたくない。

デスクに戻り、横目で書庫の出入り口を見ているが誰も出てこない。
また始めたのかしら?なに開き直ってんのよ!腹が立ってきた…。

幸い、部長がいる。

「部長、お話しが…」

一部始終を彼に話すと、みるみる頭に血が上っていく。分かりやすい…(笑)
近くにいた男性社員を連れて書庫に入る。しばらくすると部長が出てくる。次いでイタズラ次長。女性社員。男性社員。
男性社員は女性社員と彼女のデスクに。荷物を片付けさせている。今日のところは帰宅させるつもりね。部長と次長は…部長室へ。どうなるもんだか…。
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