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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第12章 アズの過去

ソファーに座った私の隣りにアズが、珈琲を持って来て座った。


「ありがと。」


ふとアズの顔を見ると、さっき見せた寂しげな表情のアズがいた。


「アズ…?」

「ごめん、サラ。何となく気づいたでしょ?」

「うん…。以前は誰かと暮らしてたのかな?って…。」

「そう、俺。以前結婚してたんだ。子どももいる。」

「そうなんだ…。」

「隠すつもりはなかったんだ。今は離婚して独身だし、話す必要はないかな?と思っただけ。」

「私は既婚者だから、アズとの先はないから、遊びだから、言わなくていいって思ったんでしょ?」


多分、普通の恋人なら隠すべき事ではないはず。

でも、私達は恋人ではないから、話す必要はないって事だよね?

私はアズの気持ちも聞かずに、アズに声を荒げて言ってしまった。

アズは今独身で、何も悪くない。

既婚でアズとあってる私は最悪な女なのに、自分の事は棚に上げて、アズを一方的に責めてしまった。

私、最低だ…。
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