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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第13章 違和感

そうその違和感は、決まって、紗蘭が休みの木曜日に感じる。

でも毎週ではない。

月に一度あるかないか。

だが、決まって木曜日。

偶然なのか、やはり何かあるのか。

ある日の木曜日帰宅すると、いつも通り先に風呂に入り部屋着に着替えて、夕飯を作り終えた紗蘭が、玄関で俺を迎えてくれた。


「ただいま!」

「お帰りなさい!」


いつも通りの紗蘭の笑顔にホッとする。

甘える紗蘭を抱き締めた。

その時に俺は感じたんだ。

何だ…?

俺よりかなり背の低い紗蘭。

抱き締めた時に紗蘭の髪に顔を埋めた瞬間に感じたそれ。


シャンプーの香りが違う!!


いつも使ってるシャンプーの香りではない、別の香りが紗蘭の髪からする。

シャンプーを変えたのか?

疑問に思ったけど、何故か聞く事ができなかった。

自分が風呂に入った時に、シャンプーがかわっていれば、それで疑問は解決するのだから、それでいいと思った。

きっとそうなのだと、思い込みたかった。


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