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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第9章 繋がる体

エレベーターに乗り込む。

ふとアズを見上げると、アズは真っ直ぐに前を見ていた。

真剣な表情のアズ。

さっきまで少年のようにはしゃいでいたアズなのに、今の横顔はすごく凛としていて、そのギャップに魅了される。

切れ長でスッとしたアズの瞳は、笑っていない時は、すごく涼しげで、今の状況をどう感じているのかも、表情からは読み取れない程。


エレベーターを降りて、部屋のドアを開けてアズが中へ入ると、私の腕を引っ張って、そのまま部屋の壁に押し付けられた。

瞳を閉じて、顔を傾けたアズの唇が、私の唇を塞いだ。


「ふっ…んっ…」


唇の隙間から洩れる甘い吐息。

激しいキスなのに、すごく気持ちいい…。

体の力が抜けて崩れそうになると、アズが腰に手を回して、私の体を支える。

アズの舌を追いかけて、私も舌を絡めていく。


クチュ…クチュ…。


お互いの口の中、どちらの唾液かもうわからない位、舌を絡めて深い深いキスを繰り返した。

どれくらいたっただろうか。

唇を離した私の顔をアズが見つめる。


「サラ、瞳がトロンとして、すんごいエロイ…。俺を誘ってるの?」

「だって気持ちいいから…。」

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